肉離れ
肉離れについて
『肉離れ』=『筋断裂・筋損傷』
筋肉は、伸びたり縮んだりすることで関節を動かして、走る・跳ぶなどの動作を可能にしています。
スポーツ中の急激な動き(ダッシュや方向転換)、筋肉への大きな負荷がかかることで、
筋肉の一部の線維が断裂・損傷してしまうことがあります。
これがいわゆる『肉離れ』です。
また、肉離れは、筋肉が伸び切っているときに急激に力を入れて収縮したときに起きやすいという特徴があり、
ふくらはぎや太ももの筋肉など下半身の筋肉によく起こります。
症状
損傷の程度により違いがあります。
軽い肉離れの場合は、歩くだけなら問題はなく、ジョギングやジャンプ、ダッシュなど
かなりの運動負荷をかけないと痛みの出ない場合もあります。
ひどい肉離れの場合は足首や膝を動かしたり、足を地面について体重をかけるだけで痛い場合もあります。
また、筋肉をストレッチすると断裂した筋肉がのばされるような状態になり、痛みを伴うことがあります。
肉離れの重症度と復帰の目安
● 軽いものですと1~2週でスポーツ復帰するケースが多く、
● 中等度では、1~3ヵ月要す場合があります。
● 重症例では、手術を必要とするケースもあります。
※ 重症度の判定は、必ず病院で医師に診てもらうことをおススメします。
自己判断でのスポーツへの復帰は、再発リスクを高めてしまう可能性がありますので注意が必要です。
必ず専門家に相談しましょう。
治療は?
ケガの直後は、応急処置RICEが基本になります。
安静、冷却、圧迫、挙上を行いましょう。
患部の炎症や傷が広がらないようにすることが第一なので、動かさないことが重要です。
基本は、痛みがある動作はしないこと!
具体的には、なるべく動かさない、体重をかけないようにすることなどが大切です。
患部の痛みや腫れが落ち着いてきたら、徐々に運動できる元の状態になるよう筋肉の状態を戻していきます。
まずは関節を動かすことから始めます。
患部の痛みを確認しながら徐々に可動範囲を広げていきます。
その後、体重をかけたりやストレッチを開始し、徐々に歩行、ジョギング、ジャンプといった具合に負荷を上げていきます。
*肉離れの程度によっても治療の進め方が違うので、セラピストなどの専門家と相談しながら進めましょう。
肉離れを予防するためには
筋肉のコンディションを良い状態にしておくことが大切です。
★疲労は溜めない
疲労が蓄積した状態でも肉離れを起こしやすいため、しっかり疲労の蓄積を防ぐことが最優先です。
疲労の蓄積予防には、マッサージや入浴が、おススメです。
★筋肉に柔軟性を
筋肉の柔軟性や関節の可動域を高めておくことが重要です。
筋肉の柔軟性を獲得するには、ストレッチが、効果的です。
再発のリスクがあります
断裂・損傷した筋肉を修復させる過程で、細胞同士をつなぎ留める繊維が増えていきます。
それにより筋肉細胞が修復されるのですが、反面硬くなってしまいます。
硬くなった箇所は柔軟性が低下する傾向にありますので、筋肉の伸縮機能が悪くなることから、
再度、肉離れを起こしやすい状態が続きます。
そのためにも、筋肉のコンディションを良好に保っておく必要があります。
肉離れは、小学生ぐらいの子供では、起こりにくく、高校生ぐらいから徐々に増えてきます。
部活動に励まれている方、万が一、肉離れを起こしたら、休む勇気も必要です。
部活動では、休みにくい雰囲気があるかもしれませんが、無理をしても回復を遅らせるだけで、メリットはあまりありません。
復帰に向けてのコンディショニングを行うことが優先です。
つかもと接骨院/ワカバはりきゅうマッサージ
名古屋市北区憧旛町1-19