訪問マッサージ報告 寝返りから始めました。
2017/09/05
当院へご依頼いただきました訪問リハビリマッサージの症例報告
70代男性
パーキンソン病
レビー小体型認知症
依頼動機
ご家族様より
「以前は腰掛けていることが多かったが、ここ最近は横になってばかりで、寝返りや起き上りも介助している。
立ち上がりや車椅子への移乗もほぼ全介助になってしまった。
少しでも負担が減れば助かる。以前のように腰掛けていることが出来るようにならないかな?」との事でした。
ご家族様の介護負担の増大が依頼理由でした。
評価
痛み :日替わりで頸部・腰部痛の訴えあり
関節拘縮 :肩関節・股関節・膝関節・足関節に軽度の拘縮
筋力 :殿筋群、下肢に筋力低下
動作 :寝返り :要介助 非常に緩慢
起き上がり:要介助 柵にしがみついてしまう
起立 :要介助 重心の前方移動が不十分 起立困難
移乗 :要介助
歩行 :困難
日常生活 :食事、着替え、入浴、排泄などほぼすべての動作で介助が必要
目標は、寝返り、起き上がり、起立の自立、坐位の安定になります。
その後、移乗、歩行につなげていければと考えております。
パーキンソン病のオンオフ現象やレビー小体型認知症の症状もありますので、状態を観察しながらの施術になります。
施術内容
関節の拘縮予防・改善を目的に関節可動域訓練を実施
筋力訓練実施
寝返り、起き上がり、起立訓練実施
施術開始から1か月
寝返り :動作は緩慢だが自立に
起き上がり:上手に起き上がるように、困難な時もあるが、口頭指導で自ら修正し起き上がるようになる
起立 :重心の移動が不十分なため介助が必要
ご家族から「起き上がりでの介助量が減った。体調のよい日は、出来るだけ腰掛けるようになりました。」
今後は、起き上りの自立、立ち上がり、移乗の獲得が目標です。
施術開始3か月
寝返り :自立
起き上がり:自立、介助が必要なときもある
起立 :重心移動を利用して立ち上がるように、軽度の介助は必要
移乗 :介助しながら移乗が可能に
ご家族から「以前は、通院の時、車に乗せるのもひと苦労だったが、最近はスムーズに乗るようになった。」
運動のなぜ、どうしてなどの質問もよくしていただき、治療にに積極的に取り組んでいただけるようになっています。
今後は、スムーズな移乗の獲得を目標に施術に取り組みます。
パーキンソン病と認知症の併発で介入当初は、施術が上手くいかないこともありましたが、
徐々に信頼関係が構築出来て、今では積極的に施術に協力してもらえるようになりました。
ご家族の、負担も少し軽減できました。
当院では、「寝たきり」や「歩行困難」で通院して治療を受ける事が困難な患者様が、
医療保険を使ってご自宅で受けられるマッサージ治療を行っております。
当院での訪問マッサージは、自立支援が目的です。
筋力訓練やバランス訓練などの運動療法を施術に組み込むことで、
日常生活の改善につなげていきます。
介護でお困りの方・ご家族様のお手伝いができればと考えております。
お気軽にお問い合わせください。
名古屋市北区憧旛町1-19
つかもと接骨院/ワカバはりきゅうマッサージ
TEL052-917-1118