膝の水 その2
2020/06/01
こんにちは。
名古屋市北区志賀本通駅より徒歩3分
つかもと接骨院/ワカバはりきゅうマッサージ
院長の塚本です。
膝の水についてです
「膝に水が溜まる」
「膝の水を抜く」
「膝の水を抜くとクセになる」
膝に痛みを抱えている方から、この水に関してよく質問があります。
前回は、膝の水とは?というお話でした。
おさらいです。
かなりざっくりした説明ですが、膝の水=関節液=膝の潤滑油です。
本来、正常な膝には、関節液は数mlしかありません。
これが異常に溜まった状態を「膝に水が溜まった」と表現されます。
では、関節液はなぜ溜まるのでしょうか?
通常、関節液は関節内を絶えず入れ替わり、少量残っているだけで機能が発揮できます。
しかし、関節に炎症があり滑膜が刺激を受けると過剰に関節液を分泌してしまいます。
すると分泌される量がが多すぎて、入れ替わりが上手くいきません。
この状態が、膝に水が溜まった状態です。
一度溜まった関節液が、また滑膜を刺激して関節液を分泌してしまうという
負のスパイラルを生んでしまう可能性もあります。
この状態を解決する方法として、「膝の水を抜く」=関節穿刺があります。
膝に水が溜まることで、膝が曲げにくい時や痛みが強い時などは、
水は抜いたほうがいいかもしれません。
抜いた水を観察することで痛みの原因となっている疾患の判断材料にもなります。
水を抜くこと自体が、関節液が溜まりやすい=「クセ」につながることは、ありません。
また、関節が腫れている状態が長く続くと組織同士が癒着してしまい
関節が固まってしまう(関節拘縮)の原因になってしまうこともあります。
膝に水が溜まる原因は、滑膜の炎症です。
痛みの初期には、アイシングでこの炎症をしっかり鎮めて
その後、筋力訓練やストレッチで炎症が起こりにくい環境を作っていくかが大切です。
スポーツをしている場合は、フォームにも目を向ける必要があります。