症例報告 腰部脊柱管狭窄症

      2017/01/28

症例報告 腰部脊柱管狭窄症

 

2か月程前に

「突然、右のお尻から太ももの裏が痛み、歩けなくなった。」

「横を向いてなら寝れるが、仰向けでは、痛くて寝れない。」

「以前にも同じような症状があり、その時はペインクリニックでブロック注射をうけて症状は改善した。」

「今回もブロック注射は受けたが、大きな変化はなく、治療と検査を目的に総合病院に入院した。」

「検査の結果、腰部脊柱管狭窄症と診断されたが、高齢のため手術は難しいと説明をうけ、自宅にて経過観察となった。」

退院後も痛みが強く、日常生活に支障があるため、施術の依頼がありました。

歩行が困難なため、訪問施術で対応しました。

 

評価

疼痛は、右殿部から大腿・下腿にかけてで、痺れはない(特に殿部、大腿部の痛みが強い)

知覚鈍麻あり(お灸の熱があまり感じない、既往歴に脳梗塞があり)

圧痛は、腰部脊柱起立筋 腰方形筋、大殿筋、中殿筋、大腿筋膜張筋にあり

大殿筋には、トリガーポイントがあり、下肢への関連痛が確認できました。

SLRなど徒手検査試みるも仰臥位が困難なため中止

寝返り・起き上がり・起立は、痛みあるも可能、

立位保持は困難で日常生活に支障あり

腰掛けていれば、痛みは緩和される

 

施術

1回目:腰部、殿部を中心にマッサージ、鍼、灸を施す

特に大殿筋トリガーポイントに対してアプローチする、鍼施術にて下肢への関連痛確認

お灸の熱は、あまり感じない

施術後、短時間ながら仰臥位が、可能になる

ご家族様より「次回、鍼通電を試してほしい。」と希望があり、1週間後伺うことに

 

2回目:前回施術時よりも「動きがスムーズになった」

「仰向けでも、少しなら寝られるようになりました。」とのこと

前回、ご家族様より希望のあった鍼通電治療を行うことに。

ご本人様は、初めての経験で少々不安な様子のため

機材の説明や施術中・施術後の注意点を説明し、ご納得いただき施術に

施術内容

圧痛部位・トリガーポイントを確認しながらマッサージ

大殿筋のトリガーポイント、坐骨神経の走行を考慮して刺鍼・鍼通電

施灸

仰臥位にて大殿筋ストレッチ

施術後、翌日より痛みが軽減し、日常生活動作もスムーズになり

ご本人さまから「仰向けで眠れる時間が増えた。とてもうれしい。」

ご家族さまから「かなり良くなったように見える。鍼通電が良かったかな。」とのこと

 

現在、週1回のペースで継続施術行っていますが、症状は改善し、痛みは下腿(ふくらはぎ)のみで

日常生活では、ほとんど支障のないレベルまでなりました。

 

今回は、鍼通電療法が効果的であった症例を紹介させていただきました。

腰部の痛みの軽減には、マッサージや鍼灸が有効です。

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